【ブライトン・ビーチ回顧録10/2夜】どこまでも突き進め、そして生活は続いていく
自分的ラストブライトンビーチ、行ってきたーーー!!!
↑このチケットファイルの矢花くんの目つき、最高。
気を抜くと、セリフの"裏"を読もうとしてしまう(そんなのがない時だってあるのに)から、最後くらいはただただ舞台を楽しもうと緩い気持ちで挑んだ。小難しく考えて、何にでも意味付けしようとすると見えなくなってしまうものってあるよね、と思い。
(散々自分なりに色々考えた記事はコチラ↓)
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セリフの数は膨大で、会話のキャッチボールも凄まじい速さで行われる舞台なんだけど、ひとつひとつのセリフがキャッチ―だから自然と暗記してしまう。(仕事で必要な情報はすぐ忘れるくせにね...)
ニールサイモン凄いなあ、とこの舞台中に何度も思った。
最後はただただ、いじらしくて愛おしいユジーンの姿と、彼を取り巻く家族のドラマを楽しもうと挑んだからこそ、父ジャックが最後に息子のスタンリーに言うセリフにとても癒された。
「自分をそんなに追い詰めるな、完璧主義者になるな。そのために完璧じゃない両親がいる。」
前回、”主義のために立ち上がることは主義を貫くことより尊い"と書いたけど、こういうお父さんが作った家族だからこそ、失敗しても不格好な結果になっても、みんな腐らずお互いを許し合って助け合える家族でいられるんだなあ、と思った。
このお話は、第一次世界大戦と第二次世界大戦の合間の話で、舞台中も明るい空気の中にもいつもどこか戦争の影が感じられて、舞台の最後も「はい!ハッピーエンドで終わり!」って感じではなくて。あー、これからもこの家族は、外部からの色んな力と戦っていきながら、時にそういう力に負けながらも、一緒に生きていくことができる内は意地でも一緒にいるんだろうな、できるだけ一緒にいてほしいな、と想いを馳せてしまった。いつ戦争という大きな力が家族を引き裂いてもおかしくない時代に生きているからこそ、ユジーンくらいの子供でもそれを感じ取って生きているからこそ、日々精一杯生活してるんだな、と感じた。陳腐な感想だけど、戦争って本当にこういう何千、何万、何億の家族の生活を強制的に壊していったんだなって。
最後にユジーンが、お兄ちゃんにもらった裸の女の人の写真を見ながら「ついに僕はヒマラヤの奥深く、神秘の宮殿を見た!僕は大人になったんだ!」的なセリフを言った後に、「どこまでも突き進んでいく(エロ的な意味でね笑)」って言うんだけど、
まさにこの舞台を見たあと、あの一家には「いつまでもこの家族のこの生活が続いていきますように。ユジーンがピュアで優しくてユーモアな気持ちで、何にも壊されることなく突き進んでいけますように。」と願わざるをえない状態に、毎回なったな。
.....ということで、BB三部作のあとふたつも、ちょり主演で見れることを願いつつ、マイブライトンビーチ回顧録は幕を下ろしましたとさ。
次のセクゾ現場は何になるかなー。
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