【ブライトン・ビーチ回顧録 9/27夜】主義のために立ち上がることは主義を貫くことより尊い
午後休取って、今日も今日とてブライトン・ビーチ回顧録へ!
ケンティが来てたらしいけど全然気づかなかった...
(撮影するオタク達がいっぱいいるのでいつも同じような写真しか撮れないし、そもそも写真のセンスが壊滅的にない)
こないだの公演で、この舞台でずっと出てくる「主義」とは何かについて色々考えてたからか、今回の公演ではこの家族の指す「主義」と各シーンの関係について考えてしまった。
meromero887days.hatenablog.com
明日も予定みっちりDayなので、公演後殴り書きしたものをそのまま箇条書きでメモしとく!
・父ジャックは、兄スタンリーへ「この家では今、主義は贅沢品」と言い切るものの、兄スタンリーが自身の主義のために立ち上がったことは評価
→主義を貫き通すことより、主義のために立ったことを評価してくれる人の存在が大事?確かにそうかもしれない。主義って貫き通せない場面の方が人生では多いし、大事なのは主義を貫き通すことより、主義のために立ち上がること。
・父ジャックがユジーンに「4年間の大学教育に代わるのは4年間の大学教育のみ」と諭してる一方で、兄スタンリーに対して「お前を大学に行かせてやりたかった」と言う。
兄スタンリーが「俺は働くのが好き、ユジーンには大学行かせたい」と言った時には、父ジャックは兄スタンリーに対して「お前は大学行って学ぶことないくらい大事なこと分かってる」と答える。
→ 貧困の連鎖を断ち切るためにも、ユジーンがこの家庭の希望なんだろうな、本音ではみんな学校に行って思う存分学んで、賃金の高い職に就きたかったよね...としんみりしてしまった。
・兄スタンリーの「働くことと主義を持つことを大事に生きる」発言。そのふたつって両立する時もあるけど、今回の舞台でボスに逆らったときのように、絶対に両立しないときもあるよね。
・ユジーンの「クソッタレなんて言うな!ぼくまだ子供なんだからさ!」発言。可愛い!!マリウスの「僕まだ○○歳だよ?(末っ子の特権)」を思い出して毎回悶える。
ユジーンはこの家で一番年下で幼いけれど、とても周りを観察していて、無意識か計算か分からないけどムードメーカーを率先して引き受けてる感じもする。「ぼくまだ子供なんだからさ!」にはそんな深い意味はないかもしれないけど、自分が子供時代に、大人たちの顔色伺って敢えて子供っぽくふるまってた時期があったことを思い出した。この舞台にはほかにもユジーンの「親は特に残酷だ!」「僕はもらいっこなのかも...」みたいな結構多くの人が通る感情が詰め込まれてて、セリフひとつひとつから””思春期”を感じてたまらない。佐藤勝利の為にある舞台...。
・母ケイトの「世界なんておしまい、家族が壊れたら。」に対する、ブランチ叔母さん
の「お向かいさんと一緒に食事に行くくらいで世界は終わらない。」発言。それぞれの、家族に対する価値観の共通している部分と違う部分を感じる。
・ブランチ叔母さんの言う「お向かいさんの尊厳」って何だろうな~。
・ユジーンの「みんないつまでも怒ってないよ」発言。ユジーンの家族観(=色んな事件が起こるけど最後は全て受け止めてくれる)を感じて毎度ジーンとしてしまう。
・ブランチ叔母さんの「折れて曲がった足よりも人の歩みを止めるのは、自分の不幸を盾にすること」「月に引っ越したって姉さんに遠いなんて思わせない」発言。原作でも好きだったから、毎度いい言葉だなあって思う。キャッチ―だけど重みがちゃんとある。
・ユジーンの初めてはいつもお兄ちゃんなの、父ジャックが、戦死した自分の兄と経験できたはずの経験をユジーンがしているようで、時代背景や父ジャックの気持ちを考えてしまう。
・唯一自身の兄弟が出演しないお父さんも、最後の朗報のシーンで兄弟への愛を感じさせる。
・ブランチ叔母さんの「みんなの負の感情を擦り付けられるような、みんなの玄関マットになりたくない」発言。いいよねーーー。
とりあえず今週平日乗り切れば、週末にラストブライトンだ!!!!
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