Don't be material!

7 MEN 侍の矢花黎くんを愛でる日々の備忘録

あなたの冷たい膝で眠りたい、『葵上』『弱法師』-「近代能楽集」より

今年はキンプリ横アリも当ててくれた神宮寺名義が、葵上弱法師もご用意してくれたので行ってきたーーー!!

 

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(どう頑張っても昼間は写り込んでくるタワマン憎し!!!!!)

 

 

この舞台の知らせを聞いた時から、絶対に行きたい!!!!って思ってた。というのも、大学の頃少し哲学をかじっていて、卒論の参考文献としてまさにこの三島由紀夫の近代能楽集・葵上を使ったから。

そんな想い入れのある作品を、キンプリで好きな神宮寺がやると聞いて絶対に行きたい~~って願ってたら、自名義がご用意してくれた。ありがとう....

 

グローブ座は中島裕翔りんの『WILD』で行ったのが最初で最後だったから、また行けたことも嬉しかった。今回は、2階最前の真ん中あたりだったので超見やすかった。

 

神宮寺の演技良かったなー。男のズルいところ(女にもズルいところはあるんだけどズルさの種類が違う)と実はとても弱いところ、そしてそれを隠すために自分の思い混む世間的な正しさにしがみつこうとするところ。そういう男の人特有(だと自分は思ってる)の面をとてもうまく演じていたし、三島由紀夫のあの世界に入り込む一助になってたと思う。

 

それにしても、相手役のみぽりんの色気よ。葵上の方では特に、男女の惚れた腫れただけではない愛憎劇にぴったりだった。

神宮寺の膝にもたれかかって「私は熱いまくらで眠れないの。あなたを失ってから一度たりとも熟睡したことはない。またあなたの冷たい膝、決して熱くならないあなたの冷たいその膝で眠りたいの...」って吐息交じりに言ったときの色気、三島由紀夫のこの独特なセリフも相まって、凄まじかった。

(この舞台の後、このセリフのモノマネをオタ友達・非オタの会社の人達の前でしたけど、どう頑張っても色気出るどころかふざけた芸人みたいになって苦笑いされるだけだった。あと、オタク友達に”不法録音してたんか?ってくらいセリフ覚えてるやん”って言われた。録音してない、録音ダメ絶対!)

 

弱法師の方は、神宮寺が視力を失うことになった幼少期のシーンを演じてる時、はるか昔のジャニワでのキンプリちゃん達(Jr.時代)が戦争に駆り出されるシーンを思い出して、

自分、神宮寺とも時を刻んでんな~~~(誰目線?)

と感慨深くなった。ゆるく、細く長くオタクを続けることの醍醐味だなと思う。

そして思い出される無意識に見ていたであろう矢花くんの存在...............

 

 

矢花くんの主演舞台怪人二十面相を手掛けたスズカツさんは、矢花くんには日本文学が似合うから、って言ってくれてるみたいだから、矢花くんにもまた日本文学作品出演機会が来ますように!と願わずにはいられないくらい素敵な観劇経験だった。

 

 

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